オッザーノのバルバビエトラ(ビーツ)畑の中にある、この家。

ここから敷地。

2階建て、もと農場で、
倉庫とアパート3軒が入っている。
裏手には畑にトリやウサギ小屋(のあと)もある。

いちじく、くるみ、プルーンの木も。
ここ、3月から格安で借りている。
痛んだ壁をはがして塗装し直すなど手入れ中で、
パオロの事務所と倉庫を移動したところ。
上の階のアパート2軒は借り手をさがし中。
1F事務所と共有スペースを掃除しにきたついでに
ピクニック。
ゆずは最近毎日来ていて、おもいっきり走り回っている。

ゆまもここなら安心して三輪車でも自転車でも練習し放題。
(まだまだ先だけど。)
ゆずは番犬もしてくれるから、一石二鳥。
ボローニャチェントロでは駐車場も月200ユーロかかるけど、
ここなら泊めたい放題。
みんなにここに引っ越すことをすすめられるけど、
まわりは何もないし、チェントロにいるほうが格段に便利。
この空間、有効活用する手だてを考えなくちゃ。

作り方はこれを参考にした。
乾燥大豆300gじゃ少ない気がして、500g戻しておそらく400gくらいの豆をミキサーにかけた。
そのとき、水は大豆をつけた水ぜんぶ、カップ1の戻した大豆にカップ1/2の水、
など表記がいろいろあって迷ったものの、
結局ミキサーに入れたとき豆がひたひたになるくらいの水分量にした。
ミキサーでまわした大豆(乾燥豆で約400gくらい)の呉汁は、
約1.6リットルの水をわかした中に入れ、
再沸騰する直前に火を消し、少しさます。
・・・ところ、いったん外出、1時間後くらいに戻ったときには
冷めていたけどそれでも絞るには熱いくらい。
さましすぎたかな、と思ったけど、
絞った豆乳からちゃんと豆腐もできたので、ま、いっか。
でもこのプロセスで出来に違いがでるのかな。
豆乳を75度まであたためたところでにがりを入れ、待つこと10分ほど。
かたまってきたものを大きいザルと小さいザルで水切りし、
直径20センチくらいと15センチほどの豆腐2つ完成。
冷水につけてにがりを抜いた。
たくさんできたおからで桜えび入り卯の花を大量に作った。
また豆腐は大好物の揚げ出しにもしてみた。

左が揚げ出し豆腐。
そうめんに添えためんつゆ風のだしにつけていただいた。
そうこれこれ♪
なかなか美味。
右は最近売っているところをみつけた砂肝。
ピリ辛に味付けして片栗粉で揚げた。
また、残りの豆腐は素揚げしたナス、わかめ、小玉ねぎ、サラダ菜でサラダに。
はだしじょうゆ、砂糖、酢、ゴマ油、のドレッシングで。
炒りゴマと鰹節もたくさんかけた。
とっても暑かったので取っておいたコルシカのビールもあけた。
これで枝豆があればな〜
オリヴィア&アルベルト宅へ。
おととし買った広大な敷地のこの家、
改装工事中の6ヶ月は庭にとめた
キャンプカーに寝泊まりしていたそう。

早速おたく拝見。
入ってすぐの大ホールの左にあるキッチン。

天井のフレスコはオリジナル。
大理石のシンクに、なんといってもこの立派な火まわり。

薪のストーブもある。
いいなぁー。
家具も小物も世代をこえて受け継がれてきたものばかり。
アペリティーボのテーブルにあった楊枝入れもいいかんじ。

足付きバスタブも金色の額も、受け継がれてきたもの。

壁の色も素敵。
いくつかあるベッドルームのなかのひとつ。

いい夢みれそう♪
2Fからひろーいガーデンをのぞく。

奥にはプールを作り中。
この家、もとの家主はサンドロ(中)。

オリヴィアたちがこんなに素敵に手入れしたのをみて、
「友達の手にわたってよかった!いつでも来れるし。」と
大喜び。
風が若干強めだったものの、ガーデンで食事。

テントの下にはローマ近郊の工房でもとめた
大理石のテーブルや鉄のガーデンチェア。
そのこだわりぶりに拍手。
うちだったらイケアだろうなー。
今夜は料理上手のオリヴィアが魚介のトマトスープ、カチュッコをふるまう
・・予定だった。
前夜に12人分、大量に作ったものの、
なかなか冷めず、就寝前に冷蔵庫に入れ忘れて、
翌朝にはちょっと様子が変になっていたとか。
見せてもらうと表面があわあわになりつつあって、
どうやら発酵していた。
あまりにもったいないし、オリヴィアの健闘をたたえて
勇気ある(?)わたしとパオロと家主のアルベルトが毒味。
強靭な胃の持ち主のわたしたち、ではあるものの、
アルベルトの「・・やっぱりやめたほうがいい」という判断で、
さようなら。
残念!!
結局宅配ピッツァがふるまわれた。
それに、リクエストされて作ってきた和食。
新作の、イタリアにきてずーっと作ってみたかった豆腐。

オーガニック大豆と、日本から届いたにがりで作った。
軟水じゃなかったからか、イメージしていたなめらかな豆腐にはならなかったけれど
まずまずの出来。
わさび醤油で。
大量にできたおからで、これまたずっと食べたかった卯の花を。
あとはメルカートでみつけたつるむらさきのおひたしに、
しっかり味の肉じゃが。
和食に慣れている人たちではないからどうかな、と思ったけど、
意外なくらい大好評。
ピッツァと豆腐とシャンパーニュ。
たまにはこんな夜もいい。
毎日のように麦やカムルト、大豆、レンズ豆など食べている。
今日はずっと作ってみたかったファラフェル(プレート手前)を作ってみた。

中東の食べ物で、水にもどしてから磨り潰したひよこ豆かそら豆、
またはその二つを混ぜたものにパセリやコリアンダー、
様々な香辛料を混ぜ丸めて揚げたもの。
ファラフェルといえば思い出すのはパリのマレ地区のファラフェル屋。
パリに行くたびに食べに行ったっけ。
今回はじめて作ったファラフェル、ざっくりレシピは、
一晩水にひたしたひよこ豆をバーミックスでつぶし、
同じくバーミックスで適度にきざんだ玉ねぎとにんにくを加え、
コリアンダー、ターメリック、クミン、レモン汁、塩、オリーブオイルを加え、
油でじっくり揚げたら出来上がり。
プレートには、水切りしたヨーグルト、なすのクリーム、ほか
ヒヨコ豆とクミンのクレープ、アジのマリネ、
アーティチョークとカリフラワーロマーノのポテトサラダ。
初めてつくったファラフェル、なすクリームはかなり好評で、
おきにいりメニューの仲間入りした。
今日はわたしたち女子もおよばれしたので
ひなたぼっこしに出かけた。
バイク仲間はいつもサンドロ(左)の家に集合して、出発。
ゆまを抱いたオリビアは、バイカーだけどオフロードは3回目のご主人を
ちょっぴり心配そうに見送る。

ボローニャは最近ずっと晴天で、
日中かなり暑くなる。

丘の上のサンドロ宅は
いつも2、3度は気温も低く、
緑も多いので過ごしやすい。
しかもプールつき。

なので夏場はなにかとお邪魔することに。
イタリア人は日焼けがステータスのようなもの。
わたしとゆま以外の女子はオイルぬりぬりビキニで日焼けに精を出す。
毎週庭師がくる自慢の庭には、花が咲き乱れ、
いちばんきれいな時期。

少し前に満開だった桜の木には、たわわにさくらんぼが。

もう1、2週間でたべごろ♪
まるで子どもみたいに日曜日のモトクロスを楽しみにしているいい大人たち、
3時間後、無事帰ってきたら、テラスでランチ。

のどかな日曜日、初夏の陽気を夕方まで楽しんだ。
複合施設Ca Shin(カ・シン)。

6月の全面オープンを前に、カリグラフィーのワークショップが開かれた。
先生は、アレッツォ在住のアーティスト、モニカ・デンゴ。

世界中で個展やワークショップを行い、開催が決まるとすぐに定員オーバーになってしまう人気のアーティスト。
昨年は東京、福岡でもワークショップを開催、
大好評だったそう。
ペンはワークショップはじめに手作り。墨は墨汁。

モニカのペン先からさらさらと描かれるアルファベットは
まるで生き物のようにイキイキしている。

水を加えて描くと、こんな表情に。

木の破材もペンに。

ワークショップには初心者から経験者まで15人が参加。
書けば書くほど、心もからだも自由になり、字も自由になってくる。

カリグラフィーには書道と同じくルールがたくさんある。
集中力も必要で、ある種のメディテーションになるので、
自分と向き合いたいとき、気を鎮めたいときなど
メディテーションがわりにするという人もいた。
今回の自由な表現のカリグラフィーでも美しくみせるためのルールがあり、
集中&リラックスするのに絶好だと思った。
通常、コミュニケーションとしての文字を書くには
「解読できる文字」であることが大切だけれど、
ルールにそって、解読可能な文字を、重ねる、のばす、間隔をあける、などして書くと、
表情は一気にかわる。
一見絵のようでいて、じっくり見ると文字も見えてきて、
さらに見入るとメッセージも読み取れるようになる。
自分だけが書かれていることが分かっている、という
確信犯的な楽しみ方もできる。
誰よりも楽しんでいたのは、たぶんわたし。

ふだんからワイヤーでフレーズは描いているけれど、
ペンは表現の幅も無限。
面白くてたまらない。
紙はアコーディオン状に折って、
日本の書店でかけてくれるようなカバーをつけたら
即席ブックの出来上がり。
この体験は作品にも影響しそう。
楽しみ。