一年の半分をボローニャ、もう半分をサント・ドミンゴですごしている
ベバ。
いまは南半球は冬なので、ボローニャに。
なんて自由な生活!

ボローニャ大の近く、
にぎやかなエリアにある
ボローニャのベバ宅は、
歴史的建物のなか。
でも壁を飾るフレスコ画は
すっかりはがれ、
立派だったであろう彫刻は
あちこち欠けている
デカダンスな雰囲気。
中庭もこんなかんじ。
それがまたいい。

中庭に面して1Fのベバ宅。
テーブル椅子を運び出し、
隣近所の人たちと
食事をすることも多いそう。
かつては立派だったであろう
この住居も、
ゲトーの集合住宅風?で
すっかり南米にいる気分。
(ってあくまで気分。)

ベバがサント・ドミンゴで出会った
アモーレ、フランコ。
23歳差のカップル(というか夫婦)。
サント・ドミンゴでは
フランコの絵をベバが
売っているそう。
ハイチ出身のフランコ、
今夜は羊料理をふるまってくれた。
トマトで煮込んだ羊は
とてもやわらかく、
ひかえめなスパイス使いで
とっても美味。
炊いたバターライスといっしょい
3度もおかわりしてしまった。

こちらはお隣さんのフランチェスコ作メキシコ風豆煮込み。
豆はトマト煮。炊けたらラルド(豚の脂)と生卵を落としいれ、
蓋をして火を通す。
豆も半熟たまごもラルドも大好物のわたし、
こちらも2回はおかわり♪
もう一戸隣のニコラはカラブリアの真っ赤なサラミを持参。

断面は楕円でやわらかく、ほぼパテ状。
唐辛子がいっぱいで辛すぎーっ!!かと思いきや、意外にいける。
パンに塗って、豆煮込みと一緒に食べた。美味なり。
デザートに、ベバのお手製マスカルポーネ。
ふわっと軽く、削りかけたビターチョコレートとマッチして
最高の食事の〆に。

ちなみにベバのベッドルーム、
天井にはこんなにすてきなフレスコ画が。
もと教会の一室だったとか。
中庭には常時点灯する照明はなく、
建物に人が出入りするたびに2分ほど点灯するだけ。
9時過ぎの日の入りあとは
キャンドルひとつでテーブルをかこんだ。
これも南米デカダンス気分を盛り上げた。
近所にあるお宅&アトリエに。

ぐるぐる階段をあがって最上階。
窓をのぞくとボローニャらしい
赤レンガの屋根のパノラマが広がる。
ちいさなテラス、うらやましい。

アトリエは屋根裏に。
旅でみつけた布や糸、紙を
コラージュして作品にする
アントニア。
いくつも持っているトランクには
旅の思い出もたくさん
詰まっている。
糸や小さな素材は
フロシキにまとめている
日本好きのアントニア。

アンティーク市や誰かの戸棚から
集められた布など。
こんなの見たら、ワクワクしちゃう。
「お母さんには『こんな古いもの
ばかり、捨てちゃいなさい!』
って今でも言われる」
と笑うアントニア。
私も似たようなもの。

本から好きなフレーズを切り取り、
コラージュの材料に。
和バサミを使っている。
ちなみにパートナーは書店を営んでいる。
アントニア、読書は苦手らしい。
「彼は本を売って、私は本を
バラバラにするの。」

パリに何年か住んでいた
彼女の作品からは、
フランスの空気を感じる。
詩的な作品は私もファン。
布を使ったオブジェ。

小鳥の作品には脚を作ってあげたことも。

2歳になるジュニアのピエトロは
インスピレーションの源。
小さなときからピエトロには
フランス語で話しかけていたので、
すでにバイリンガル。
でも今は返事はイタリア語でしか
してくれないそう。
撮影を終えて、手作りチョコレートケーキを
ご馳走になりながらおしゃべり。
先日一時帰国したとき、お弁当箱や昆布だし、
ピエトロの練習箸などを頼まれた。
フランス語のOBENTO本を見せてもらいながら、
「これを見て、ピエトロもお弁当でごはんを食べたいっていうの。」
なつかしのタコソーセージをみながら、
お弁当という小宇宙の中にこめる愛情とファンタジーって
なかなか奥深い!と腕組み。

冷蔵庫にはフランス語の
コラージュ。
これも立派な作品になっている。
(右側にはラクダか馬のシルエット?)

来年イギリスから出版される
とある本に資料提供することになり、
作品やアトリエの写真を
まとめている。
ここは作業台の壁。

やすり、ペンチ、色鉛筆、筆など
道具類。
下の段には割れたグラスの
ステムを使った
キャンドルホルダー。
たまご型のガラスの中に
四葉のクローバーが入っている
日本のガラス作家の作品は、
大切な友だちからの贈りもの。

銅、真鍮、鉄、ステンレスのワイヤー。
ビーズのワイヤーは
フランスのもの。
部屋にはグリーンも欠かせない。

花は散歩にいったときや週末たつ市で見つけては飾っている。

キッチンには気球。
花を飾ったアリッサの缶は
フランスで見つけたもの。
かわいい缶やビンは捨てられない性質。

玄関先ではチータがお出迎え。
(ターザンの友だち)
その他作品はこちらからどうぞ。
ちょうどいいので気分転換がてらヘアサロンへ。
Canèは、海外生活をしていてはじめて満足いく
カット&カラーを体験したヘアサロン。
今年1月にオーナーのパトリツィアのマジカルテクを体験してから常連に。

今回は襟足と耳の周辺は短く、
トップはボリュームを残し、
サイドはボブ風に。
たくみなハサミ使いで
超健康ストレートの私の髪も
動きのある軽やかな仕上げに。
前髪も分け方で印象が
ぐっと変わる
長短をつけたカット。
最高気温36度のボローニャ、
夏まっさかり。
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Canè
Via Schiavonia 6, Bologna
+39 051 220 977
*予約不可
*パトリツィアカットを体験するなら
火、木(ともに13~20:00) 土(8:30~18:00)
湿度もそこそこあるので
じっとしていてもじんわり汗ばむ。
暑くても食欲は衰えないので
夏ばてはしたことがない。
そして赤道に近いところの料理が食べたくなる。
最近はタイやベトナム系の料理が食卓に登場することが多い。
今日のランチ。チキンとエビのフォー。

野菜は軽くゆでてコリアンダーやミントをたっぷり。
ナンプラー、ゴマ油、ライム、しょうが、チキンスープのドレッシングで。
これを食べるたびにパリのマレ地区で食べたフォーのおいしかったことを
思い出す。

フルーツも欠かせない。
いつも3,4種類山盛りに。
オレンジは生絞りがいちばん!
夜はエビとカリフラワーのグリーンカレー。

サラダにはスイートチリソース。
デザートには、粉寒天で作ったコーヒーゼリーに
ココナッツミルクをかけて、なんとなくタイ風の続き。
祝日の今日は、あちこちでお祭りが行われる。
・・・かと思いきや、あれ~ボローニャ何もしないの?
というくらい、ニュースがない。
友達はというと、ウィークエンドハウスにいくか、
海や公園でピクニックと、普通の週末のように過ごすとか。
わたしはというと、作品を扱ってもらっている
Camera Con Vistaのカミッラに誘われて、
家族で経営しているB&B、La Chiesa Vecchia(ラ・キエーザ・ヴェッキア)
がある丘の上までピクニック。

ボローニャから東に18キロ、さくらんぼ畑の丘の上。
17世紀の建物を修復したこちらは母屋。
フランスのアンティークを多く扱う3件あるカミッラの一家のショップを
ライブな空間で体験するよう。

母屋のキッチン。タイル使いはB&Bのキッチンと同じ。

植物や動物の絵が
壁紙のように張られていたり。
どこをみても絵になる。

朝食はカミッラが用意。
カミッラお手製トルタ、
カミッラのママのジャムなど
あったかいおもてなし。
いまガーデンにはバラが満開。
テーブルを彩る。

母屋の向かい側にはB&B。

先日まで長期滞在ゲストがあり、
「まだ片付いていないんだけど」
と残念がるカミ、
いえいえ、ステキな雰囲気は
ちゃんと伝わります。

窓からはバラ園と、
どこまでも広がる緑の丘。
こんな景色にかこまれて
毎朝目覚められたら
最高!

バラのアーチのしたでピクニック。

カミッラのさくらんぼのトルタ。
さくらんぼのジャムはママ作。

オレンジのバターケーキもとっても美味。
ケーキとジェラートをたっぷり楽しんだら、
お楽しみのさくらんぼ狩りタイム。

まずは味見大会。あの木この木と、食べ比べてみたりして。
大きなバケツは、あっという間に一杯に。

一仕事おえて、芝生にごろごろ。

なんて平和な午後のひととき。
実は夕日を見る会でもあったけれど、日が沈むのは21時近く。
キッズがいる家族は帰路につくというので、
わたしも失礼することに。
「さくらんぼとバラ、たっぷり持ち帰ってね!」とカミッラ。

至れり尽くせり。お土産までもらって帰宅。
しばらく我が家のテーブルは、赤い宝石とローズの香りで幸せ色に。