サンラッザロにあるリストランテ・ピッツェリア・イル・ガレオーネは
ナポリターノの友達が何人も勧めるくらいの名店。
ここが、ソプラノ歌手やすこちゃんのご主人で
日本語教師のフランチェスコのお兄さんの店だと知ったのは
ごく最近。
19時オープン、予約時間の20時にはもう満席。
うわさ通りの繁盛ぶり。

ナポリといえばの海藻入り揚げパンなど
あ〜ナポリ!というお通しをつまんでいると、
プリモピアット登場。

2種類のパスタの盛り合わせで、
スカンピえび、ムール貝、あさり、イカなど盛りだくさん♪
食材はほとんどナポリから仕入れていて、
魚介類はトスカーナの港の漁船から直接買い付けているそう。

18人で囲むテーブルはにぎやか!
そして魚介のフリットミスト。

ドルチェはババ。

去年のナターレにナポリにいって以来のババ。
大きい切り分けは食べた事がなかったけど
やすこちゃんが言う通り、小さいのより生地がふわっふわで好み。
オッザーノでいちにち昼寝もせずに遊んでいたゆまは
前半うでのなかで熟睡していたけど、
起きていもまいちエンジンかからず、不機嫌モード。
それがレモンのシャーベットをいただきながら夢中になって見ていたのは
「紅の豚」。

たすかった!
そういえば今回ピッツァは食べなかった。
ちゃんとVera Pizza教会認証印がからね、
今度はランチにピッツァしにきたいな、
ね、やすこちゃん♪
● Ristorante Pizzeria Il Galeone
Via Caselle, 59 - 40068
San Lazzaro di Savena (Bologna)
Tel. +39.051.464544
日曜定休
SCACCO MATTO(スカッコマット)は、南イタリア出身の兄弟が
23年前にボローニャでオープンしたレストラン。

スカッコマットとは、チェスのチェックメイトのこと。
メニューはもちろん、床やキッチンのタイルもチェスボード柄。
日曜のディナーで、店内は9割満席。
パートナーが今日誕生日で、ここのレストランの改装工事も担当したミンモのすすめで、
シェフおまかせの魚のコースに。
かたくちいわしの酢漬け、パプリカのジェラート添え

このジェラート、カップいっぱい食べたいくらい美味しかった。
マグロのゼリー寄せ、赤たまねぎとパッキーノトマトのサラダ

マグロがでかーい!
すこーしケイパーでも使っていたら飽きずに食べられるのになー。
スミイカのグリル、バルサミコとパルミジャーノソース、フェンネルのサラダのせ

蒸したエビにレンズマメのスープ

イカもエビも甘くてプリプリ、美味しかった。
蒸したタラ、かるくつぶしたポテトとインゲン豆のサラダ

一品目とこれがどんぴしゃで美味しかった。
デザートは、メニューから選択。
モスカート風味のザバイオーネのミルフィーユ

これもなかなか美味。
味見させてもらったアプリコットのコンポートにヤギのヨーグルトジェラート乗せも◎。
今回は「パスタなしで」というリクエストがあり、プリモ無しのコースだったけど、
パスタのメニューもそそられるものが多かった。
魚のコースは45€。
しかも今日は幹事にご馳走になってしまった。(予想外♪)
そういえばイタリアでは、誕生日の人がみんなにご馳走することが多い。
またこのエリアにお気に入りレストランができた。
(ご馳走になったからではない)
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● Ristorante SCACCO MATTO
Via Broccaindosso, 63/B 40125 Bologna
tel:+39 051 263404
月昼休
ランチ営業前に通りがかったので挨拶をしようと扉をあけたら、
ちょうどまかないが終わったところ。
オーナーのパオリーノ&イレーネ夫妻に試飲していたワインをごちそうになり、
そのままおしゃべりしている間に、
厨房に指示が出され、料理が運ばれてきてしまった。

ボローニャ伝統料理、
トルテッローニ。
卵たっぷりのパスタ
フレスカ(生パスタ)は
すべて店内で手作り。
前日ディナーをしていった
イギリス人夫妻、
いたく気に入り、今夜の予約も
していったそう。

中身はリコッタチーズ。
たっぷりのバターとバルサミコがきいていて美味、
おもわずにっこり。
「ごちそうさまでした!」と失礼しようと思ったら、もうセコンドが運ばれてきた。

オーガニック牛のタルタル。
これはピエモンテ料理。
フランスは卵黄やケイパーなど
入れるけど、
イタリアでは塩、こしょうの
シンプルな味付け。
生肉好きにはたまらない!

オーガニック牛の証明書。
ボローニャ近郊で育った牛。
Cesariでは肉、魚、野菜ともにこだわった食材調達をし、
食材を活かした調理法をしている。
生魚のタルタルにコリアンダーなど、普通のレストランではなかなか
出会えない組み合わせ。
伝統にこだわらず、おいしいものはおいしいと
自信をもって提供している。
保守的なイタリアで、“普通のレストラン”でこの姿勢。
拍手。

口直しに、トマトとイチゴの
ソルベ。
オーナー夫人でシェフの
イレーネがつくる
トマトやタマネギ、
カボチャとしょうがの
ジャムなど、どれもとても美味。
ちょっとしたところに
彼女のこだわりが感じられる。
さらにデザート登場。もはやまかないではない。

リンゴのタルト。
素朴な味でほっとする。
さらにデザートワイン、パッシート。

Umberto Cesari(ウンベルト チェザーリ)のエチケット、
ワイン通なら見たことがあるのでは。
Cesariオーナー、パオリーノのお兄さんのワイナリーで、
イタリアではよく知られているブランド。
ワインの香水やスキンケアも展開しているとか。
今度ワイナリーを見せてもらおう。
すすめられるがまま、すっかりのんびりランチ&おしゃべりを楽しんでしまった。
シャンパーニュの小さなつくり手を巡って買い付けるのが趣味&仕事のパオリーノに
シャンパーニュ話をしてもらいながらグラスをかたむけるのも
Cesariの楽しみ方のひとつ。
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・Ristorante Da Cesari
Via de'Carbonesi, 8 Bologna
tel. +39 051 237710
月-土 12:30-14:30 19:00-23:00
日曜定休
アグリツーリズモ、Il Cucco(イル・クッコ)。
今日は単純に、美味しいもの食べにいきたいね、今夜はどこにする?と、
Il Cucco常連のゴフレードと、ボローニャから北東へ24キロ、田舎道をのんびり訪れる。

宿泊施設とレストラン、それに畑があるIl Cucco。
レストランのメニューは、アンティパスト、プリモ、セコンド、
付け合せ、ドルチェがそれぞれ2、3種類。
シンプルだけど、どれもそそられる内容。
実はボローニャ中心とくらべて2ユーロは下回る価格。
しかも自家製オーガニック野菜を使っている。
一味もふた味も違うのだ。

アンティパストは、モルタデッラ、サラミ、
スクワックェローネ(酸味があるやわらかいチーズ)、
フリッターターとクレッシェンティーネ(揚げパン)の盛り合わせ。

プリモはトルッキオのスパゲッティにパンチェッタとペコリーノ。
自家製スパゲッティはもちもち。
パンチェッタ(塩漬けバラ肉)とペコリーノにコショウを利かせてあり、
カルボナーラを思わせる。

セコンドに、地鶏のソテー、付け合せには大ボールでサラダ。
自家製のオーガニック野菜はスーパーで買うそれとはまったく違った味わい。
バルサミコが甘さを引き立てる。
馬食い(?)したいくらい!

デザートはすすめられるがまま「昔ながらの」ジェラート。
濃厚なクリーム、牛乳の質の違いがわかる。

褒め称えたら、レシピをあっさり公開してくれた。
このレシピで100キロのジェラートができますヨ。

前回同様、食後酒のパッシートに、
Il Cucco名物の「ビスコット・デル・レ(王さまのビスコット)」。

ヴィットリオ・エマニュエーレ3世が
第一次大戦中ここアルテードに
来たときに食し、大変気に入られた
ことに由来するこのビスコット、
ほーんとに美味しいのだ。
オーナーのアンジェロに、
「EATALYに持っていきなよ!」と
アツくなる私たち。
ビスコットだけでなく、トマトソース、ナスやパプリカのパテ、
カボチャのモスタルダなど、オーガニック野菜の商品も作っている。
しかも5ユーロもしないのだ。

えらい!
インテリアも田舎風でもやぼったくなく、とてもセンスがいい。

ニワトリ型のタマゴかごの頭上には大きなカ!

おもしろい!(かゆそう!)
息投合し、レストラン用にニワトリを作ってくることを約束。
今度は日中来て畑を見せてもらおう。
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Agriturismo Il Cucco
Via Nazionale, 83
40051 Altedo
+39 051 660 1124
レストランは月~土 夜のみ、日曜日は昼夜オープン
のこりの半分は世界中を自転車で旅するゴフに誘われて、
姉夫婦が営むレストランCesari(チェーザリ)へ。
Cesariは1955年からチェーザリファミリーで営まれてきたレストラン。
ゴフのお姉さんが嫁いで厨房に入り、ボローニャ料理に加えて
新鮮な魚介料理が大評判に。
各国のガイド本にも度々登場し、旅行者も多いけれど、
魚料理を目当てに地元の常連も多い。

トマトのブルスケッタをつまみながら
近況報告。
話題の中心は、ゆず。
おいしいにおいがむんむんのレストラン、
テーブルの下から熱いまなざしを
送りつづける。

ハーブとパン粉をまぶした
イワシのフリット。
レストランでは出さない料理、
でも新鮮なイワシは美味!

プリプリの小ダコのサラダ。

エビのグリル。
届いたときは生きていたとか。
添えられた生のアーティチョークサラダで春をかんじる。

ホウボウのグリル。
これも仕入れたときは生きていたとか。
どの料理も火入加減がばっちり。
野菜もくたくたにして食べるイタリア人に
日本人好みの火入れで提供していて、
えらい!

ゴフ、郊外に大きな家を買って、
数年がかりで修復している。
もう2ヶ月ほどで仕上がる予定らしく、
風見鶏ならぬ風見クジラを依頼された。

チョコレートマニアのゴフに、お姉さんは自慢のチョコレートムースをふるまう。
こだわりの75%カカオのチョコにはクリームを使わず、それでも軽く仕上げてある。

お茶菓子、中央手前はトウモロコシ粉とアーモンドを使ったマントヴァの郷土菓子
スブリゾローナ。カリカリしていてとっても好み。

ゴフの10歳年上で同じ誕生日のお姉さん、イレーネは、
来週から一人旅でエジプトにいくそう。
60歳を超えても超アクティブ。
オーナーで主人のパオリーノも世界の料理とお酒にくわしい。
この二人、10代からのカップル。いまでもスーパー仲良し!
春先にはウェブサイトの日本語版を作ってあげる予定。
料理はもちろん、気さくであったかい二人のいるCesari、
ボローニャのおすすめレストランとして是非紹介したい。
>>過去の投稿 2009年7月 ウェブサイト用に料理を撮影(&試食♪)
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・Ristorante Da Cesari
Via de'Carbonesi, 8 Bologna
tel. +39 051 237710
月-土 12:30-14:30 19:00-23:00
日曜定休
肉、野菜のほか、脳みそやアマレット(アーモンドのお菓子)もお約束。
ボリートミスト同様いまでは提供するレストランが少なく、なかなか食べられない。
それが、アルバの名店イル・チェントロが、フリットミストonlyのディナーを開催するというので、
アレッサンドリアの一ツ星ラ・フェルマータのスタッフと総勢10名で押しかける。

シンプルな外観のイル・チェントロ。
オーナーがサービスを、
夫人がキッチンを担当。
星つきレストランがひしめく
ピエモンテで、星はなくとも
夫人の繊細な料理の評判は
大評判。
食堂的に利用するグルマンも
多い。
今日はゆず初レストラン。
ちゃんとしたレストランでも犬同伴OKなところも実は多い。

一皿目はペペローニのアンチョビロール。

ペペローニ(パプリカ)は、トリノ近くのカルマニョーラ産。
肉厚で甘くてとっても美味!
このペペローニ、ピエモンテ産の野菜で五本の指に入るおいしさ間違いない。
次にテーブルに並んだのはソース。

左から、バルバレスコを10時間煮詰め、くるみを加えた甘ニガ黒ソース、
にんにく、アンチョビ、パセリの緑のオイルソース、
トマト、パプリカ、にんにくの赤のソース。
これからはじまるフリット三昧のお供。
いよいよ登場したフリット。

セモリーノ(甘口ポレンタ)と、豚足のゼリーよせ

グリーバ(ほぐした生ソーセージとレバーと脳みそを網脂で包んだもの)と、
ムラッザーノチーズのフリット

フリットは、2つずつサービスされ、
皿は2、3回のサービスごとに変えられる。

子羊チョップと、仔牛の脳みそ

ブタロースのミラノ風カツレツと、ジャガイモのピュレ

まだまだいける!のスーシェフ、ガブリエーレは、アルバ出身。
はじめて修行した店が実はここ。

サルシッチャと、フィノッキオ
実はもうこのあたりでかなり参っていた私。
ゆずと気分転換&時間稼ぎに度々席を立ってみたりする。

仔牛レバーと、アマレット

ズッキーニのパステッラ(かきあげ)と、仔牛フィレ

ワイン、どんどん空いてますけど。
こちとらもうギブ寸前!

カルチョフィーと、胸腺肉

鶏冠、骨髄、肝臓
あぁどれも大好物!
でも一口ずつしか食べられないなんて・・・
不覚にも、ランチをしたのが17時近く、
しかも調子にのってサルシッチャとチーズたらふく食べたのが間違いだった。
ディナーに空腹感0状態で挑んでしまった私のバカーッ!
と、心のなかでくやし泣き。
えらかったのがゆず。
愛想ふりまいて、ずっといい子にしていた。
かまわずドルチェが登場。

洋ナシとリンゴ

オレンジのソルベ
ふぅぅ長い道のりだった。
これでぜんぶ。
自分のコンディションにはがっかりだったけれど、
フリットミスト初体験、大満足の内容。
衣や揚げ油は素材によって変えているのもすごい。
レストランの向かい側にはオーナーのマンマのエノテカがあり、
ワインのセレクションもかなりいいらしい。
今夜はフリットミスト特別デーだったけれど、
通常のメニューもかなり良いらしい。
ピエモンテでレンタカーで旅するグルマンには、是非おすすめしたい。

Ristorante il CENTRO
Via Umbert Ⅰ,5 Prioca D'Alba
+39 0173 616112
オープン直後の落ち着いた時間に打ち合わせに向かうことが度々あり、
そのまえには、お気に入りのバールでカプチーノと、
ハチミツ入りの全粒粉ブリオッシュで(2度目の)朝食をとる。
こちら、最近の一番のお気に入り、TERZI(テルツィ)。

ほかのお気に入りバールにもコーヒー豆を卸している、
正真正銘のカフェが美味しい店。

白いシャツにネクタイ姿のバリスタがずらり。
カプチーノの泡は、当然のごとくきめ細かくクリーミー。
変わっているのは、砂糖のバリエーション。
たいていはカンナ(ブラウンシュガー)を使うけど、
ハチミツ、メープルシロップ、bioのぶどうのシロップなど
気が利いている。
さらに、ブリオッシュもとっても美味。
コーヒーがおいしくてもブリオッシュがいまいちなところは
リピーターになりにくい。(私の場合。)
はまっているのが、*ザバイオーネ入り。
(*卵黄、砂糖、マルサラ酒のクリーム)
こんなふうにバールで出されているのは、ここでしかみたことがない。
満足感相当高し。
ここでは、デザートのようなバリエーションカフェを出していて、
こちらも評価が高い。
ランチ後に寄ったときはそれを頼んでみよう。
ちなみにここ、オーベルダン通りには、
名物犬がいる。

ニューススタンドの店番犬、通称オーベルダンヌ。(本名ニック)
このコをなでなでしたいので、新聞雑誌はいつもここでと決めている。
ほかにもこのオーベルダン通りには、
入ったら出られなくなりそうなくらい魅力的なサラミ屋、
アート、写真、デザイン、建築、料理と、ユーズドを含めすべてのジャンルの本が
ディスカウントになっているブックストアなど、
魅力的な店がたくさんある、素通りできない通りなのだ。
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TERZI (テルツィ)
Via Oberdan 10/d Bologna
+39 051 235470