ボローニャ在住、造形アーティスト小林千鶴のブログ。


by grazia_chizu
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Cell Melodies 公開ライブ実験はじまる

ニューヨーカーの世界的ドラマーでサイエンティスト、ミルフォード・グレイブス。
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今日からはじまる公開Live実験、セル・メロディーズのためボローニャにやってきた。
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モダンジャズの父的存在で数多くの著名ミュージシャンとコラボレーション、若いミュージシャンにもカリスマ的な支持を得るミルフォード。心拍に"メロディー"があることを発見し、自身の心拍から作曲したドラムビートで患っていた心臓疾患を治した。

これを知った幹細胞の研究者カルロ(カルロ・ヴェントゥーラ)が2011年に共同研究のオファーのメールを送り、それから科学的にミルフォードの功績が証明された。

この度ミルフォードとカルロは初めて顔を合わせ、幹細胞を使った公開実験が行われることになった。
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3日間のイベント初日、会場のテアトロ・サンレオナルドには立ち見を含め定員150人を大幅に超える人が集まった。カルロから幹細胞と音楽=バイブレーションの関係などの話があり、それからミルフォードがハートを揺すぶるパフォーマンス。
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ビデオメーカーのヴィンチェンツォによるビデオマッピングでは、事前に収録した幹細胞が活動する映像がミルフォードのパフォーマンスに合わせてインターアクティブにインスタレーションに映し出される。
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サウンドエンジニアのロベルトに照明のブル。
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このシアターいちの舞台だって。関われて幸せ。

ステージ上では大人の人間の脂肪からとった幹細胞が顕微鏡の下に。
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これをハイパースペクトルイメージングで見えない現象を可視化、パフォーマンスの数分後には幹細胞の反応が公開された。

ミルフォードの演奏が始まると幹細胞は安定して活発に動きだした。
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そしてミルフォードのバイブレーション。
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神々しい絵みたい!

会場はスタンディングオベーション。
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みんなこの場を共有できて幸せ!だった。

大勢の賛辞を送る人たちに囲まれて感無量なカルロ。
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カルロの研究は巨大な医薬会社や医療機関から残念ながら大きなプレッシャーを得ている。医療はマネーゲームでもあるのだ。みんなに広められるのは後世代になってからになるだろうと漏らしていたけど、カルロの目の黒い時代にメジャーな治療法になることを願うばかり。

なお実験結果を科学的に証明するには、同じコンディションで6度同じ結果を出さないといけない。幹細胞はこのあと研究室に運ばれ、さらなる分析が行われる。この公開実験ではカルロの研究を研究者のみならず民間的にも広めるものとしてはインパクトのあるものだった。bravissimo!!

カルロとファミリーを支えるユリアも本当にご苦労さま。ビデオマッピングのヴィンチェンツォとサウンドエンジニアのロベルト、明日もいろしくね。
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明日の打ち合わせ。
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これぞライブの愉しさよ。

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by grazia_chizu | 2016-11-07 17:45 | art & design