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ボローニャ在住、造形アーティスト小林千鶴のブログ。


by grazia_chizu
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ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学

ちょうど1ヶ月前の「ロマーニャの週末」に味をしめ、
またヴェロニカの実家にステイ、
プチバカンスしてきた。

今回は金曜日の夕方にサンタルカンジェロ入り。
というのは、毎週金曜日には、380年の歴史がある錆染めの老舗
マルキ(Marchi)の工房見学ができるから。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14491753.jpg

マンガノというこの巨大な車輪の内側を人が歩くことによって
3.5トンの石を動かし、その下に敷いた反物の生地をプレスして
生地をなめらかにする。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14413839.jpg

実演中。車輪はまわり、石はなんというか、
遊園地の“バイキング”?のように動き、
それによってどんなに分厚い生地でも面が均一になり
きれいに染めることができるとか。
ロマーニャの伝統でもある錆染めをする工房は他にもあれど、
どんな生地にもきれいに染められるのはマンガノがあるマルキだけとか。

工房には何百という数の木の染型があり、型はこの工房で作っている。
染めが薄くなったらまた同じ型で染め直すことができる。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_1442039.jpg

顔料は錆やミネラル。
こんなに鮮やかな色で染まるのだ。

染の実演。
型を選んで、シルクスクリーンのようなメッシュの上に染め材をのばし、
型によくつけ、
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14411545.jpg


布に置いたら上からたたきながらスタンプしていく。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14412633.jpg

簡単そうで難しい作業。

やっぱり職人の仕事場は楽しいな。
前回はテーブルクロス、
今回はエプロンと鍋つかみを買った。
何十年も使える小さなコレクション。


サンタルカンジェロを散歩すると、あちこちでネコに出会う。
これがまた強いのだ。
しっぽをぶゎっとふっさふさにして、向かってくる。
パオロが足でおいはらってもゆずに接近して威嚇、
いつシャッとやられてもおかしくない。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_15593555.jpg

ゆずは負け犬の遠吠え。
どこでもネコを見るたびに大興奮するから面倒・・

夕食のまえに小腹がすいたのでピアーダの間に具をはさんで焼いたカッソーネでおやつ。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_1443547.jpg

気づけば包み紙にも錆染めのパターンが。

今日のディナーはヴェロニカのパパがよく来るという海沿いのレストランで
魚介のブカティーニ。
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これで二人前。

私はリゾット。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14431963.jpg


貝好きなゆまはムール貝ばかり食べていた。
ロマーニャの週末〜5月〜錆染め見学_a0142810_14432338.jpg

前回も思ったけど、ロマーミャではレストランの質と価格がとてもいい。
ディスカバーロマーニャ、カルチャーも食もまだまだ発掘しがいがありそう。
by grazia_chizu | 2013-05-03 22:40 | viaggio / travel