あれから1年
2012年 03月 11日
朝がくるのが早くなり、
7時にもなっていないのに
窓の外にはすっかり日が昇って青空がみえる。
7時まえ。
8時間足した日本時間ではもう15時まえ。
去年の今日、いつものように掃除をして、11時をまわったころ
友人からの電話で、「日本の家族は大丈夫?」といわれた。
え?なにが?
それからラジオのニュースで地震のこと、津波のことを知った。
ほどなくして原発の惨事があり、
それからはネットで日本の番組を朝から晩まで見て、
固唾をのんで過ごした。
イタリアでも連日トップニュースで報道されていたのに、
数日後、リビアの事件があってからぱったり耳にしなくなった。
残ったのは、日本は原発の国、放射能でやばい、
という非常に残念な評判。
海外で暮らしている日本人は、
母国で大変なことが起きているのにいままで通りの生活をしていることに
誰もが多少なりとも罪悪感を感じているのではないか。
そして、遠く離れた地で家族ができて、根を張りつつあることの意味を
考えざるをえない。
ボローニャのさくらの木、見上れば、つぼみがふっくら。
今年はボローニャと東京でさくらの花が見られそう。
今年もこの花を愛でられることに感謝しよう。
そして、日出ずる国のたくさんの人たちが、
この花を見上げてほほえますように。
ソプラノ歌手、柳橋里美さんの呼びかけで行われた
チャリティーイベント。
昨年のこどもの日以来、何度か行われていて、
今回は教会の図書館にて。