カリグラフィーワークショップ
2011年 05月 21日
複合施設Ca Shin(カ・シン)。
6月の全面オープンを前に、カリグラフィーのワークショップが開かれた。
先生は、アレッツォ在住のアーティスト、モニカ・デンゴ。
世界中で個展やワークショップを行い、開催が決まるとすぐに定員オーバーになってしまう人気のアーティスト。
昨年は東京、福岡でもワークショップを開催、
大好評だったそう。
ペンはワークショップはじめに手作り。墨は墨汁。
モニカのペン先からさらさらと描かれるアルファベットは
まるで生き物のようにイキイキしている。
水を加えて描くと、こんな表情に。
木の破材もペンに。
ワークショップには初心者から経験者まで15人が参加。
書けば書くほど、心もからだも自由になり、字も自由になってくる。
カリグラフィーには書道と同じくルールがたくさんある。
集中力も必要で、ある種のメディテーションになるので、
自分と向き合いたいとき、気を鎮めたいときなど
メディテーションがわりにするという人もいた。
今回の自由な表現のカリグラフィーでも美しくみせるためのルールがあり、
集中&リラックスするのに絶好だと思った。
通常、コミュニケーションとしての文字を書くには
「解読できる文字」であることが大切だけれど、
ルールにそって、解読可能な文字を、重ねる、のばす、間隔をあける、などして書くと、
表情は一気にかわる。
一見絵のようでいて、じっくり見ると文字も見えてきて、
さらに見入るとメッセージも読み取れるようになる。
自分だけが書かれていることが分かっている、という
確信犯的な楽しみ方もできる。
誰よりも楽しんでいたのは、たぶんわたし。
ふだんからワイヤーでフレーズは描いているけれど、
ペンは表現の幅も無限。
面白くてたまらない。
紙はアコーディオン状に折って、
日本の書店でかけてくれるようなカバーをつけたら
即席ブックの出来上がり。
この体験は作品にも影響しそう。
楽しみ。