人気ブログランキング |

ボローニャ在住、造形アーティスト小林千鶴のブログ。


by grazia_chizu
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

東京でうまいもん 和食版

イタリア人は一般的にとても保守的。
食でいうと、各国料理が食べられるのはミラノやローマといった大都市だけで、
あとは安い中華やケバブ屋がたいていあるくらいかな、
和食はたぶん日本人ではない人たち経営の、和食風な店がほとんど。
ボローニャでもフレンチっていわれても思い浮かばないくらい。
ほとんどはイタリア料理。
フランスやドイツなどと違って、イタリアは20キロもいけば
地元料理が微妙に変わる(言葉も)くらい、地方色豊か。
それで、イタリア人は口をそろえて「イタリアは各地の料理に特色があるから
各国料理がなくても飽きない」という。
(う”-ん...そうか?)
とにかくそういう国民だ。

私はそこそこ国際色豊かな料理をつくるけれど、
ナイフとフォークさえあれば何でも食べるパートナーで助かった。

たいていのイタリア人は、和食といえば「スシ」「サシミ」
あとせいぜい「テンプラ」くらいしか知らない。
今回帰国中、イタリアではそうそう無いものをたくさん食べた。
ざざっとレポート、まずは和食版。

やきとり@山家(渋谷)
a0142810_6592716.jpg

甘いたれ系はたいてい抵抗なく食べられる。
日本のベットラ(安酒場/定食屋)だよ、と説明。

親子丼@鳥良(青山)
a0142810_6594275.jpg

出汁、みりん、しょうゆの甘い系で、鶏とたまご。これもみんな大好きな味。
手場先唐揚げが看板料理の鳥良、油揚げにつつまれた半熟卵も美味だった。

さんま定食@響(銀座三丁目)
a0142810_701590.jpg


だーーい好きなさんま。残念ながらイタリアでは見たことがない。
大御所、杉本貴志氏による、木や石をふんだんに使った「和」なインテリアで、
ランチタイムは減農薬野菜ほか、和惣菜のブッフェが楽しめる。
かつて、この近くに事務所がある佐藤卓氏に紹介されて以来、
銀座でランチ、とくにガイジン連れのときは度々訪れている。

カツカレー@フジ屋(浅草)
a0142810_70268.jpg

カツは、イタリアにもある。
ミラノ風カツレツ=コトレッタ アラ ミラネーゼが日本でも有名だけれど、
ボローニャ風カツレツというのもあって、揚げたあとプロシュットとパルミジャーノをのせて、
野菜のブロードで蒸す、カリカリじゃないタイプ。
いずれにしろ、仔牛を使う。
a0142810_704148.jpg
浅草でたまたま入った
レトロなとんかつ屋、フジ家。
カウンターのむこう、目の前で
料理して、はいどうぞ、
というスタイルは
日本では当たり前だけど、
イタリアにはない。



ラーメン@五行(代々木上原)
a0142810_7166.jpg

ミラノ、フィレンツェ、ローマにはラーメン屋もあるけれど、
イタリア人はまだまだ知らないラーメン。
熱いブロードの中に入っているパスタだよ、って、食べてみるのがいちばん。
コクのあるスープはイタリア人にも大好評。
一風堂のラーメン親父河原氏が究極のラーメンとして地元博多に作った五行、
今年オープンしたばかりの代々木上原店でも売りは「焦がし醤油」と「焦がし味噌」。
私はとんこつにしたけれど、焦がし系はいつまでも熱々の真っ黒なスープが特徴的。
熱々が苦手なイタリア人でもその味には大満足だったよう。

お好み焼き@家
a0142810_7127100.jpg

家のフライパンで焼かれたお好み焼きは、鉄板で焼く“ホンモノ”とはもちろん違う。
けれどそれはそれで、美味しいものだ。
こちら,焼きそば入りの広島風。
お好み焼きソースも買って帰ったもののひとつ。

だし茶漬け@えん(成田空港)
a0142810_734061.jpg

最後の晩餐は、おいしい出汁とお米を食べておくことに。
おくら、枝豆、みょうが、山芋などの野菜と昆布の浅漬けに、
昆布といりこに、宗田節、鯖節、鰹節を加えた和風だしに、鶏がらスープをあわせた
スペシャルだしをかけていただく。
なすの味噌炒め、ざる豆腐の小鉢もうれしかった。

「だしの香りが日本の香りだね」と、小料理屋の前を通り過ぎてつぶやいた
パオロ。
和食で一番すきなのは、味噌汁だとも言っていた。
(あとカレー、うなぎも。)
えらいっ、箸は持たないけど分かってきたね!とうれしくなった。
by grazia_chizu | 2010-09-05 06:42 | viaggio / travel