2010 estate コルシカヴァカンス-8
2010年 08月 17日
世界一周する船だとか。
船はカルヴィの街の手前に停泊し、街を観光したい人は小船を使う。
豪華客船の旅も楽しそうだけど、船酔いする私は絶対陸の旅派。
今朝はルミオから少し内陸側をドライブ。
小高い山の上の村アレーニョ
(Aregno)にあるロマネスク
スタイルの小さなこの教会は、
約1000年前のもの。
イタリアはピサのスタイルを
受けついだもの。
この教会を囲むようにしてあるお墓。
墓石にはコルシカ島やコルシカのムーア人の横顔が彫られている。
お供えの花は数年前までほとんどが焼き物で出来ていたとか。
コルシカ人の誇りを感じる。
アレーニョよりさらに高いところにあるサンタントニーノ(Sant'Antonino)へ。
村の名前のほか、苗字もイタリアっぽいものが多いのがコルシカ。
それはイタリアが統治していた時代背景から。
サンタントニーノは小さな町ながら観光バスも来るちょっとした観光地。
すぐ目にとまったレモネード屋さんで一休み。
絞っただけのレモンジュースに、自分で水や砂糖を足して
いわゆるレモネードにしていただく。
さんざん出来たと思われる隠れシミに効きそうなすっぱさ。
入り組んだ町並みは迷路のよう。
気の向くままに歩く。
と、ぽっかり、広場と教会。
向こう側には海。
この街に住んだら
この広場に毎日立ち寄ると思う。
そして海へ。
クラブメッドがあるサンタンブロージュ(Sant’Ambroggio)から
舗装されていない道を西へいくと、ゴロゴロした岩盤のビーチPunta di Spanuに到着。
ここにはレストラン&バー、ル・ロシェ(Le Rocher)が。
レストランの目の前は小さな入り江になったビーチ。
敷地とそれ以外の境界線はあいまいで、
おそらくこの瓶が境目。夏中クラブイベントをやっている。
今日は風が強く、波が高いので海には入らず岩場から遠くにみえるカルヴィの街を望む。
ランチは夏野菜と麦のサラダ。
麦はムール貝のワイン蒸しを
したときのスープで焚いた。
それにコルシカのチーズを
食べ比べ。
午後はテラスで、あるいはソファーでそれぞれの時間を過ごす。
20時をすぎると夕日のカウントダウンスタート。
シャンパーニュでアペリティーヴォの準備をしていると、
ふと、グラスやボトルがおとすシルエットに気付く。
思わず影遊び。
今日もきれいな夕焼け。
夕日は海にタッチしてから3分23秒で完全に海に沈んだ。
西の空には月が。
今夜は伝統的なコルシカ料理を食べに、
日中通った山腹にある小さな町Cateriのオーベルジュ シェ・レオン(Chez Léon)へ。
向こうに光るのは、レモンジュースを飲んだ町サンタントニーノ。
前菜はコルシカのシャルクトリー盛り合わせに、ヤギのチーズのブルスケッタ、
ズッキーニのベニエ(厚い衣のフライ)。
メインは羊のオーブン焼き。
これこそイメージしていたコルシカ料理!
とっても好みの仕上がり。
このワインはコルシカ南部のもの。
しっかりしたボディーで
羊との相性もばっちり。
デザートは、コルシカのチーズケーキ、フィアドーネ。
コルシカのリコッタチーズ、ブロッチュに、レモン、砂糖、卵などを入れたケーキ。
見た目のまま、素朴なケーキ。
向こう側はティラミス。って、イタリアのドルチェ
(だけどコルシカはジェノヴァだったんだ)。