本場のナターレ (イヴ=vigilie di natale)
2009年 12月 24日
キリストの誕生前夜のイヴ(vigilie di natale)は「キリストの聖誕を待つ」という意味で、
伝統的には肉は明日までおあずけ。
なんだけど・・・
しっかり食べちゃった!
作品も展示中のBottega Con Cucinaにて。
友達を招待してのランチにお邪魔、みんなで乾杯♪
壁には昨日の新聞。
このショップの名前もバッチリ登場。
ちなみにコック帽は、オーナーシェフ
ジャックへ届いたプレゼント。
--------------------------------------------------------------------------------
夜は、ルームメイト、サラのモデナの実家にお邪魔。
クリスマスツリーの下には、
プレゼントが届いていた。
イタリアでは、クリスマスプレゼントは
ツリーの下にと決まっている。
料理上手のママ、マリーザが、
キッチンで腕をふるっていた。
イヴは肉無し料理、の伝統にのっとり、
プリモはかぼちゃのトルテッローニ
(詰め物パスタ)。
茹で上げたらたっぷりのバターと合えて
いただきます!
甘みがあって、ナツメグがほんのり香っておいしい。
ちょうど訳1年前、マリーザにはほうれん草とリコッタのトルテッローニレッスンを受けたのだ。
今度はかぼちゃのリピエノ(詰め物)レシピも教えてもらおう!
セコンドは、ウナギの酢漬けと
塩ダラのサラダ。
ウナギはいちど焼いてある。
どちらもけっこうクセもの。
好き嫌いが別れるだろう。
わたしはどっちも好きだった。
でもウナギはやっぱり
蒲焼がおいしぃな~
(あっでも白焼きもっ!!)
デザートには、パン・ディ・ナターレ、その名もクリスマスのパンという名のドルチェ。
バター、ナッツ、ドライフルーツ、
フルーツの砂糖漬け、カカオ、チョコの
どっしりとしたケーキというか、パン。
それに、ブドウの濃縮しぼり汁
(というかソース)、
サバをハケで何度も塗り重ねる。
このパン、ボローニャでは、方言で
Pan Spziel(スペシャルパン)としても
知られる。
このあともフルーツやナッツやちょっと手がでてしまうものが
つぎつぎテーブルへ登場。
もうはちきれそう・・・
0時少し前になり、教会のミサへ出かける時間になり、
内心ホッとする。
モデナの街は、イルミネーションもボローニャよりずっと凝っているようにみえる。
美術館も多く、オペラ座もあり、潤っているのだろう。
星や雪の結晶の投影は、刻一刻と変わっていき、見ていてあきない。
こちら、モデナの大聖堂、Duomo di Modena。ユネスコ世界遺産。
建設は1099年に始められ、
ここにモデナの守護聖人サン・ジミニャーノが祀られています。
棺は新年にのみ開かれ、多くの参拝者が訪れるとか。
モデナ出身のテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティ氏の葬儀も
ここで行われた。
ロマネスク様式の内装は見ごたえたっぷり。
おごそかな雰囲気のなか、ミサははじまった。
3年ぶりくらいのミサ、お説教は聞き取れる率が格段にあがり、
語学力の上達を一人で実感してちょっとにんまり。
それでもたっぷり1時間強、その間立ったまま。
最後の大コーラスまでのお説教中記憶が飛び、
何回も膝カックン寸前に。。
無事開放(!)され、サラと二人でお喋りしながらてくてく帰る。
水たまりにみつけた星。
こうして、大晦日気分のクリスマスイブは明けた。