アサリのグリーンカレー
2013年 01月 22日
いつも仕事にゆずを連れていく(といってもたいてい車内で留守番)パオロが
今朝は早々に帰って来てゆずを置いて行った。
ゆずは不満そうに寝床でふてくされていたと思ったら、
掃除が終わった頃外にいこうビームをはなってつきまとってくる。
「でも雨じゃん、出られないよー」と外をみると、
ほとんど止んでいた。
まだ10時前。
ゆまも「おそといくー!」というので
魚屋〜バーマウリ経由で散歩にでることに。
今日はいつもの魚屋でルパンのおすすめを参考に、
大振りなサヨリ(lanzardo)を2尾、
イワシ(sarde)を1キロ弱、
イカ(totano)を500g、
アサリ(vongole)を300g、
計12€なり。
マウリでブリオッシュとカプチーノとカプチーノの泡(ゆま用)をごちそうになり、
ゆまもゆずもみんなにかわいがってもらい、(2人ともマウリではマスコット)
もう正午をとっくにまわっていたので
さて帰ろうかと外にでると、しとしと雨が降り出した。
急ぎ足で帰りながら、アサリはたいてい砂が入っていないから
すぐパスタに使っちゃおうかな、と思いながら
急ぎ足で帰ると、
チャイムが鳴った。
誰かとおもうと、大きな鞄を引きずってヴェロニカが登場。
わたしよりひとまわり若いけど、伊仏英でレストランのキッチン、サービスを経験、
PR、ライター、フード系コーディネーターとしても意欲的に活動していて、
顔もすさまじく広く、
知り合いはみな「今の若い子に少しでもヴェロニカのエネルギーがあればねぇ」という。
ほんとにそう。
パオロはヴェロニカに会ってそうそう、
ニートの長男二コロ(ヴェロニカの1つ下)
の面倒をみてやってほしいと紹介したら、「よしきた!」と
さっそくあっちこっちに引っ張り回しているよう。
で、「食べてくでしょ?ニコロも誘ってみて!」と提案すると、
まだパジャマ姿だけど。。と返事があったものの45分後にはやってきた。
あさり300gでは普通にパスタをするには足りないので、
タイカレーにしてみた。
玉ねぎ、にんじん、タケノコ、カリフラワー、セロリ、小ネギ、春雨と
具沢山。
グリーンカレーペースト、エビペースト、ナンプラー、ココナッツミルク、
レモングラスと仕上げにレモンもかけてさっぱりめに。
うちではたびたび作るけど、2人とも初めてだって。
おかわりもしていたから口にはあったよう。
「毎日こんなにおいしくて楽しいテーブルなの?」ってヴェロニカ。
(おだて上手♡)
そうだよーいつでもおいで。
ヴェロニカは先日自身のブログ
cucino per te scemo(あんたのために料理するのよ、バカ)で
私のことをさんざんPRしてくれた。
冒頭から“なんのことを話しているかわからない人はどうぞ荷物をまとめるか、
ベッペ・グリッロ(激しい政治風刺が人気の芸人)のブログでも見に行ってください”
とヴェロニカ節が炸裂。
でも文才はあるんだなー。彼女の口調で私への愛と賛辞が書かれていてこっぱずかしい。
ニコロとの政治やイタリア内外のあれこれのディベートもある意味おもしろかった。
もっとも、ながーい戦いなので私はお皿洗ったりコーヒー入れたりチャルダ焼いたりしながら
10年前はどうだったかなーなんて思いながら
適当に聞き流してたけど。
10年前に戻りたいとは思わないけど
若いっていいなーと思ったりして。