ひと足はやいbuon natale
2010年 12月 18日
明日いよいよ帰路に着く。
ナターレ(クリスマス)は家族で過ごすのがイタリア人、
みんなに「えーナターレまでいないの?なんでー?」と聞かれるしまつ。
そのたびに「日本ではお正月に家族で過ごすよ」と言ってはみたものの、
それじゃなんで正月までいないの?という話しになるので
面倒なので適当にかわしていた。
なにはともあれ、出発前夜、一週間はやいナターレ気分のディナー。
ゆま、はじめての(プレ)ナターレをお祝い。
チーズやオリーブ、パテでアペリティーヴォ。
アンティパストはアーティチョーク、ラディッキオ、芽キャベツなどを
アッシジで今年絞りたての超スペシャルオリーブオイルと。
友人が趣味で自分たちように作っているこのオイル、
絞りたてほやほやの、特別にフレッシュで力強い風味は数日で飛んでしまうとか。
父はこのオリーブオイルを「イタリアで食べたもので一番おいしい」と大感激。
「こんなにおいしいオイルをくれる友達がいてうらやましい」とつぶやいていた。
(いいでしょ♪)
セコンドは、羊のロースト。
ミルクのみ羊にパンチェッタとローズマリーがぐるっと巻かれた塊肉を、
200度のオーブンで約1時間40分。
ボローニャ産じゃがいも、たまねぎ、マッシュルームにも
まわしかけたオイル、ローズマリーの風味と肉のうまみで
しっとりおいしくできあがった。
今夜はイタリアのシャンパーニュ、フランチャコルタで乾杯。
(わたし以外)小林家はアルコールに激弱で、母は笑い病か呼吸不全気味になる始末。
でも一口くらいはと、楽しんでいた(様子)。
in vino veritas!
(真実はワインの中に=お酒の席で交わされる会話こそが本音である)
とは、イタリア人がよく使うラテン語のことわざ。
デザートは、近所のサンフランチェスコ教会の前にあるクレメリア(ジェラテリア)の
ジェラート3種盛りに、パネットーネ。
ここのジェラート、ボローニャ近郊で作られているグリエルモの牛乳を使っていて、
とーーーってもおいしい。夏も冬も超ごひいきにしている。
この時期、パネットーネにジェラートをつめたものも登場。
うちではパネットーネに添えていただいている。
この時期ならではの楽しみ。
両親と毎日こんなにたくさんの時間を過ごしたのは小学生ぶりくらい?
家をでてから、たまに帰っても料理上手の母がぜーんぶしていてくれたので、
今回のように腕をふるう機会もなかなか無かったし、
仕事が忙しかった父とも一緒にテーブルについて食事をとることも少なかった。
ゆまのおかげで、貴重な時間を一緒に過ごせてほんとによかったなーと思う。
子はかすがい!ってその通り。
こつぶだけど、その存在は偉大なんだ。